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あつ森のちゃくりくせんを分析してみる

あつまれどうぶつの森ではもう一つやることがある。宇宙関連アイテムを集めて展示室を作ることだ。

とび森においても宇宙関連アイテムは充実していたが、解像度が上がったあつ森で特に期待していたのが「ちゃくりくせん」だった。DIYレシピは初期の段階でフーコから手に入れていたのだが、「ほしのかけら」を10個も要求するのでなかなかDIYできなかった。連休に入って夜更かしできるようになり、ようやく材料がそろって完成したので、これを分析したい。

図1 ちゃくりくせんとうちゅうふく

着陸船を家具として設置したとき、正面に見えているのは実は第4象限(Quadrant 4)だ。一応、各Quadrantがどのようになっているかを示す。

図2 Quadrant1~4

比較用にLMのマニュアルから引用する各部名称図を貼っておく。

図3 LM各部名称

オリジナルと比較してみると、特徴をきちんと捉えている部分と、大胆に改変している部分があるのに気づく。

まず最初に言わなければならないのは、全体の印象としてオリジナルのLMと似ても似つかない、ということだ。実はとび森のころから、ちゃくりくせんはあまりLMっぽくないデザインだった。まあ、どうみてもLMなのだが、なんだかLMではない形なのだ。どうして全体的な印象としてこのデザインを踏襲しているのか、理由がよく分からない。まだ入手していないので何とも言えないが、スペースシャトルやサターンVはかなりの再現度なので、「コレジャナイ」感じのLMに納得がいかないと言わざるを得ない。容積率について何かレギュレーションでもあるんだろうか。

一方で、細部のディティールに唸るしかないような部分もある。いくつか挙げてみよう。

  • 操縦席の三角窓(重量を抑えるために小さな窓が採用されたものを再現)
  • 四角いハッチ(大きな生命維持装置を背負ったまま出入りできるよう考慮されたことを再現)
  • ドッキングライトとトラッキングライト(三角窓の間にある金色の丸いものがトラッキング・ライト。ランデブーのとき司令船から遠くの着陸船を視認するときに使うためのもの。その横にある小さな点のようなものがドッキングライトで、ドッキングの際に影を照らすためのライト)
  • 大きなパラボラアンテナ。おそらくS-Bandアンテナ
  • 十字状のアンテナ。こちらはVHFアンテナと思われる
  • RCSスラスター。位置は若干オフセットされているが、数と方向は正しい
  • Quadrant 4のサーマルブランケットのパターン
図4 模型で見るQuadrant 4のパターン
  • Decent Stageのエンジン(とび森では覗けなかったと思う。なおオリジナルのノズルに模様は入っていないはず)
図5 下降段のエンジン部分

というわけで、結構細かいディティールを拾ってきているのだ。

ないものもたくさんある。個人的には、ドッキングハッチだけはつけておいてほしかった。というのもまだ出していないのだが、司令船があるからだ。

うちゅうふくについて

一方宇宙服はどうだろう。

宇宙開発は長い歴史がある。NASAの宇宙開発の歴史だけでも60年以上になる。その間に宇宙服も改良が重ねられており、マーキュリーのシルバーのスペーススーツから現代に至るまで何世代もの宇宙服が作られている。あつ森で実装されている宇宙服とヘルメットは、ちょっと世代がずれている感じがする。具体的には「うちゅうふく」はアポロ時代のA7Lっぽさがあるが、アストロヘルメットはスペースシャトル以降のEMUのものっぽいのだ(ヘルメットの横についているライトでそれと分かる)。まあスヌーピーキャップが付いているので諸々吹っ飛ばして100点でいいと思いますけれどね。

なお、まだスペースブーツは手に入れていないので、自分は白のワーキングブーツで代用している。また、あつ森世界には手袋が存在しないので素手は隠せない。あしからず。

そうそう、宇宙服といえばアストロノーツというアイテムもあるが、これもまだ手に入らない。

参考リンク