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「技術」カテゴリーアーカイブ
ワイルドカードはいつ開く?
Unixを使っていると、ちょっと不思議に思う瞬間というのがある。たとえばこんなときだ。
scp remote.host:some/path/* .
このコマンドの意図は明確だ。リモートホストの、ホームディレクトリのとあるディレクトリにあるファイルを全部コピーしたいのだ。だが、これはどうして正しく動作するのだろう。そもそも*
はだれがどのタイミングで展開してくれるのだろうか。
Unixでは、ワイルドカードはshellが開く。コマンドは、ファイル名に展開された後のリストを受け取る。ワイルドカードが100個のファイルにマッチすれば、コマンドは100個のファイルを引数として受け取ることになる。さて問題は上記のscpの場合だ。scpはローカルのファイルシステムではなく、リモートのディレクトリを読み取らなければならない。このような場合はどうなるのだろうか。そもそも、scpを起動するとき、shellはどういう動作をするのだろう。
[続きを読む]Kickstartでさくらのクラウドのマイアーカイブを作ってみる
さくらのクラウドには「アーカイブ」というのがあって、プレインストールされた様々なOSのディスクイメージが用意されている。代表的なOSや各種ディストリビューションが選べるようになっていて、選択してインストールするだけですぐに利用できるようになっている。ラインナップされたものを利用するだけならば、これで特に不満はないが、さくらが用意していないOSや、設定を変えたい(たとえばパーティショニングに不満があるとか)場合には、自分でインストールをし直すなどの手間暇をかける必要がある。
もちろんそのための手段は全部用意されている。具体的には、インストールISOイメージを用意してそこからVMをブートし、好きなようにインストールしてからディスクイメージを「マイアーカイブ」としてセーブしてしまえばいい。そこから作るサーバは自分のお好みの設定になっているという訳だ。
しかし、インストーラを使った作業というのは、ボタンをポチポチ押すのが面倒だ。インストール作業そのものは、そんなにしょっちゅうやることではないが、一度取り組むとピタリと狙ったものを作るまでに何度も作業を繰り返すことになったりする。そのたびに設定を変えながら繰り返し実行するのは面倒くさい。そこで設定をファイル化して、なるべくバッチ化・自動化したい。
そこで本稿では、インストール作業を自動化するKickstartの使い方を説明する。
[続きを読む]CentOS8を待ちながら (RedHat8のリリースノートを眺める)
CentOS7が出たとき、6との落差が激しくて、切り替えに躊躇したことを覚えている。結局個人環境を切り替えたのはリリースされてから1年後だったと思う。systemd関連のコマンドを触る気になるのにそれだけかかったということだ。さてCentOS8がまもなくリリースになりそうなのだが、こちらについてはなるべく早くに切り替えていこうと思っている。以前に比べて最近は暇なので、違いを調べたり直したりする時間がたっぷりあるからだ。
現在のCentOS8のリリースまでの状況なのだが、 https://wiki.centos.org/About/Building_8 によるとこんな感じだ。
[続きを読む]Rufusのお陰でisoを焼く必要がなくなった
Amazonでモノを買うと、届くのはたいてい午後の遅い時刻だ。そうでなくても受け取るのは、仕事が終わって帰ってきてから受け取りボックスに入っているとか、家族が代わりに受け取ってくれているとか、そんな感じで実際に手に取って箱を開けるのは、だいたい21時以降ということになる。
で、たとえば新しいマシンを買ったとして、じゃあ最新のisoイメージをダウンロードしてきてインストールしようかなというときに、ブランクDVDを切らしてしまっていることに気づいてちょっと困ったことになる。もちろんコンビニで買えないことはないが、コンビニで売っているのはべらぼうに高いので買いたくない。ブランクDVDをAmazonで注文して、届くまで待つワケにもいかない。箱から出したマシンを、今すぐインストールしたいのだ。
[続きを読む]certbotがnginxサイトのrenewに失敗した話
さて当サイトはLet’s Encryptの認証を得ていて、毎週月曜日のバッチで更新チェックをやっている。Let’s Encryptの認証は3か月で切れてしまうので、期限のチェックと更新は大事なルーチンなのだ。だが、お約束というかなんというか、当サイトは3か月目の最初の更新に失敗し5時間ほど不通だった。
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