プライベートオフィスを作ってみた

さて、先日オフィス縮退の話を書いた。

決定から片づけまでは短期間だったと書いたが、「縮退決定までのプロセス」には何か月もかかった。コロナ禍による緊急事態宣言、その前後の通勤禁止令と在宅勤務令は3月から4月の話であり、半年ほど前の話である。自分の業務スタイルも、オフィスに出社してみたり自宅で仕事をしてみたり試行錯誤をしながらだった。その間、いろいろなことを考えていた。在宅勤務中は悩みも多かったが、いつかは元に戻るのではないかという淡い期待もあったし、2年ほどはオフィスに戻れないんじゃないかという危惧もあった。

在宅勤務にはいいところもある。通勤しなくていい、より寝坊ができるなどの短絡的な利点がそうだ。一方で快適なオフィスで集中して仕事ができるとか、仲間と気軽におしゃべりできるというメリットを手放すことにもなる。これには同意する人としない人がいると思う。また、これ以外にも普段あまり話さない事柄がたくさんある。今回、タイトルの通りプライベートオフィスを作るに至ったのだが、その理由と共に経緯を説明していきたいと思う。

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ASから見たインターネット

IPアドレスだけを頼りにデータが届くというインターネットの仕組みは、ちょっと考えてみると不思議に思える。IPv4アドレスは(枯渇が問題になっているとはいえ)42億9千万個にも及ぶ組み合わせがあり得るわけで、その一つ一つの宛先に正確にデータを送り届けているのだから、すんごい仕組みで動いてるのだろうなあと想像する人も多いのではないだろうか。本稿はそれを説明してみたい。

インターネットへの繋ぎ方を考える

インターネットとの接続を説明するとき、このような簡略図がしばしば登場する。

よく見かける「インターネットとの接続図」

さて、ここで「インターネット」と書かれている部分に注目しよう。インターネットは、実際には様々な組織(プロバイダやデータセンターなど)が運営するネットワークが相互に接続されてできたものだ。接続されたネットワークの数は描き切れないほど多数だが、これを簡略化してみるとこんな感じになる。

インターネットの内情
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オフィス縮退、あるいはアンケートの作り方

この記事が出た夜、たまたま田中さんと晩御飯を食べる機会があった。どうやら田中さんと「会う」のは6か月ぶりのようだった。自然に話題は記事の話になった。記事を読むと田中さんは、最上階を手放すことに未練はないように見えるが、ホントのところどうなんですかと聞いてみると、ちょっと残念、という様子だった。ではなぜああいう結論に至ったのかというと、よく言えばきちんと権限を譲渡して任せた結果だ。眺めのよい部屋にこだわってもよいことはないでしょうという意見に合理的な反論ができなかったということだ。だがこの結論に至るまでの流れについては個人的に思うことがあるので、ここにメモしておきたい。

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QNAPストレージをZabbixで監視する

前回の記事では、自宅NAS(RAID構成のストレージ)をSMARTで監視する際の諸事情についてまとめた。

本稿ではテンプレートと設定ファイルを具体的に示し、Zabbixでどのように監視するかを説明する。

条件

前回の記事の続きではあるが、一応条件を掲げておく。

  • 対象NASはQNAPのTS-451、TS-453Be
    • いろいろググっているとQNAPは製品(たぶんCPU)ごとに微妙にOS仕様が違うらしいので、他機種では動かないかもしれない
  • Zabbix 5.xで試しているが、たぶん4.x以降なら大丈夫と思う
  • QNAPがコマンドライン操作をでどこまで製品サポートしているかはよく分からない(まじめに保証書を読んでいない)ので、自己責任でお願いしたい
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自宅NASをSMARTで監視する

最近在宅ワークにシフトした結果、オフィスで提供されてきた共有ファイルサーバが利用できなくなり、自分でファイルストレージを何とかしなければならないという相談を受けるケースが増えてきた。これに対する答えはいろいろあって、クラウドサービスを使って外部に置くなんていうのもアリだが、自分は5年ほど自宅でNASを運用しているのでこれをオススメしている。ただNASの運用はそれなりに面倒だ。特にディスクドライブを複数搭載し、RAID構成にしている場合の監視はいろいろテクニックを要する。

本稿ではSMARTによるディスクドライブ監視を中心に、NASの運用手法について説明する。

NASの選択と運用ポリシーの決定

最初にお断りしておくが、本稿ではバックアップについては何も説明しない。絶対に失いたくない大切なデータをどうしたらよいかは、ぜひ自分で考えていただきたい。本稿で示すNASのRAID運用と監視は「壊れやすいディスクドライブを相手に、できるだけ素早く復旧を目指す方法」を説明するものであって、データをロストする可能性はゼロではない。自分はバックアップを別の方法で取っているが、本稿の趣旨と外れるので説明しない。

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