Kickstartでさくらのクラウドのマイアーカイブを作ってみる

さくらのクラウドには「アーカイブ」というのがあって、プレインストールされた様々なOSのディスクイメージが用意されている。代表的なOSや各種ディストリビューションが選べるようになっていて、選択してインストールするだけですぐに利用できるようになっている。ラインナップされたものを利用するだけならば、これで特に不満はないが、さくらが用意していないOSや、設定を変えたい(たとえばパーティショニングに不満があるとか)場合には、自分でインストールをし直すなどの手間暇をかける必要がある。

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もちろんそのための手段は全部用意されている。具体的には、インストールISOイメージを用意してそこからVMをブートし、好きなようにインストールしてからディスクイメージを「マイアーカイブ」としてセーブしてしまえばいい。そこから作るサーバは自分のお好みの設定になっているという訳だ。

しかし、インストーラを使った作業というのは、ボタンをポチポチ押すのが面倒だ。インストール作業そのものは、そんなにしょっちゅうやることではないが、一度取り組むとピタリと狙ったものを作るまでに何度も作業を繰り返すことになったりする。そのたびに設定を変えながら繰り返し実行するのは面倒くさい。そこで設定をファイル化して、なるべくバッチ化・自動化したい。

そこで本稿では、インストール作業を自動化するKickstartの使い方を説明する。

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プログラマになるということ

なんだか最近、〇〇になるためにはどんな勉強をしたらよいですか? と聞かれる機会が増えている(たぶん年をとったせいだと思う)。こういう質問に5秒で答えないといけないときには「好きなことをやればいいんですよ、人から言われたことをやるなんてナンセンスですよ」と言ってお茶を濁すようにしている。これは自分にとっては真理だ。自分がコンピュータに出会ったのは14歳のときだったが、そのときからこれまでの間、興味を持った事柄以外のことは熱心に勉強しなくなってしまったからだ。まあその結果、学校の成績はひどいことになったけれど…。

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だがしかし、この種の質問に真面目に答えるべき理由はちゃんとあるし、これまた最近の傾向として、じっくり時間をかけて考えるヒマもある。そこで技術の棚卸しをやろうかなという気分でいるのだ。というのは、何かになるという目的を達成するにはどんな知識を身に着けるべきかを考えなければならず、そうなると関連分野を一通り見て回らねばならず、ということは自分(あるいは質問者)の狙っている最終的な目標に対して、どんな技術が必要なのかを調べ上げてリストアップし、それに対してどのようにアプローチしたらいいかを考えなければならなくなってしまうからだ。

ところが、これがまたうまくいかない。突き詰めてみると自分は「興味を持ったことをとことん追求すれば、技術力は勝手についてくる」論の信奉者なので、そもそも「どんな勉強をしたらよいか」という問いそのものに矛盾を感じてしまうのだ。それって自分でやりたいことが分からないって意味だよね、と。

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CentOS8を待ちながら (RedHat8のリリースノートを眺める)

CentOS7が出たとき、6との落差が激しくて、切り替えに躊躇したことを覚えている。結局個人環境を切り替えたのはリリースされてから1年後だったと思う。systemd関連のコマンドを触る気になるのにそれだけかかったということだ。さてCentOS8がまもなくリリースになりそうなのだが、こちらについてはなるべく早くに切り替えていこうと思っている。以前に比べて最近は暇なので、違いを調べたり直したりする時間がたっぷりあるからだ。

現在のCentOS8のリリースまでの状況なのだが、 https://wiki.centos.org/About/Building_8 によるとこんな感じだ。

Current Timeline (8/19時点)
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Rufusのお陰でisoを焼く必要がなくなった

Amazonでモノを買うと、届くのはたいてい午後の遅い時刻だ。そうでなくても受け取るのは、仕事が終わって帰ってきてから受け取りボックスに入っているとか、家族が代わりに受け取ってくれているとか、そんな感じで実際に手に取って箱を開けるのは、だいたい21時以降ということになる。

で、たとえば新しいマシンを買ったとして、じゃあ最新のisoイメージをダウンロードしてきてインストールしようかなというときに、ブランクDVDを切らしてしまっていることに気づいてちょっと困ったことになる。もちろんコンビニで買えないことはないが、コンビニで売っているのはべらぼうに高いので買いたくない。ブランクDVDをAmazonで注文して、届くまで待つワケにもいかない。箱から出したマシンを、今すぐインストールしたいのだ。

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さて話はガラッとかわりまして

オンラインゲームのプロジェクトに関わっていたころの話なので、たぶん2005年のことだったと思う。ゲームの開発はボストンのTurbineという会社がやっていた。そのゲームを日本語化して、こっちのデータセンターに置いたサーバ上で動かして日本のユーザに遊んでもらうというのが基本的なコンセプトだ。そのために仕様書をもらい、スペックを満たしたシステムを組んでいかねばならない。ある程度の自由は許容されているが、勝手をやってゲームのクオリティを下げるわけにはいかないのでエンジニアリングのチェックもあったりする。そういうわけでボストンへ出向いて打ち合わせもやるし、ボストンからエンジニアが来てこちらのシステムをチェックするということもあった。プロジェクトの間に、ボストンから日本へ、エクゼクティブも含めて10人ぐらい招いたと思う。

エクゼクティブはそれなりの接待を受けるが、エンジニアはエンジニア同士で、ということで、来日したTurbineのエンジニアの面倒は自分が見ることになった。当時は英語ができる社員があまりおらず、相対的に自分が、英語が得意な社員と見なされていた。これはまったく不合理な話だった。何しろ自分は高校生のとき、英語で留年しそうになったぐらい成績が悪かったのだ。そんな自分より英語ができないってどういうことだ? 全員留年したってことか? まったく不可解極まりない……。まあ実のところ、みんな英語で話をするのが恥ずかしいというだけのことなのは分かっていたので、それ以上は突っ込まなかったが。

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