事務PCをSwitchBotでリブートする

さくらインターネットでは、仕事で使うPCはすべて会社から支給される。このときいろいろな選択肢がある。

  • いわゆる「事務PC」。DellのNLXファクタWindowsマシンか、ノートPCか、MacBook的なもの(よく知らない)などの4種類ぐらいから選べる。ラインアップされたスペックで十分な場合、納期が非常に早くて便利。
  • 指定買い。プログラマなどで、CPUやメモリなどにこだわりがある場合、事務PCで間に合わない、カスタマイズしたい場合にこちらを選べる。当然ながら納期が長くなるが、自由度は増す。
  • 自分で買って清算する。なんなら部品から買い集めて作り上げてもよい(が、内部監査とISMSがあるのであまり無茶はできない)。

というわけで社内では比較的野放図にさまざまなマシンが動いている。ちなみに機器は3年間リースが強く推奨されており、3年で買い替えになるため、愛着があっても手放さざるを得ないことになる。古いマシンを使っていると情シスから連絡が来て、買い替えないイイワケをひねり出さないといけなくなるのだ。

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コーラと指輪

自分はアルコールに対してアレルギーがあるので、飲み会でもコーラを飲む。ところでコーラを頼んでコーラが出てくればいいのだが、コーラに似た別のものが出てくることがあるのでちょっと面倒だ。コーラに似たものというのは、

  • コーラなのだが調合を間違えたもの。ギリギリ許せるものから、ただの炭酸水までさまざま
  • ダイエットコーラなどの人工甘味料でできたもの。コーラではない
  • ペプシ。ペプシはペプシで、コーラではない
  • その他サードパーティー品。何はともあれ、コーラではない

まあ要するに、コカ・コーラ以外の物は困るということだ。なので「この店ではコーラは飲めないな」と判断できれば、ジンジャエール(ウィルキンソンなどと贅沢は言わない。カナダドライもおいしくいただける)で妥協する。

コーラと言えば、瓶コーラが一番おいしいというのは都市伝説で、グラスに注いでしまえば違いは分からない。なぜならボトリング会社が生産しているコーラは1種類で、それをビンやカンやペットボトルにそれぞれ詰めているからだ。以前友人がブラインドテストを設計してくれるという話が持ち上がったのだが、結局実施には至らなかった。自分は被験者の立場なので、どうしてもやれと強く言える立場でないのだ…。手順を作ったうえで、誰かに実施してもらうという手は残っているかもしれない。自分としては、コーラとペプシなどのコーラでないものを区別するのはごく簡単だと思っている。

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テレワーク時代におけるオンラインミーティングとマイク検討

さくらインターネット研究所というのは、10名ほどのメンバーが所属しているのだが、東京・大阪・福岡の各拠点に分散している上に、非常勤の客員研究員もいてミーティングごとに足を運んでいただくわけにもいかないため、ずいぶん前からオンライン・ミーティングを実施してきた。以前、ミーティング人数が少なかったときにはOculus Goを使ったVRミーティングをやっていたのだが、人数が10名とか、出張機会の多いメンバーが増えて機材の都合がつかない(結構かさばるのだ)とか、色々問題が出てきてしまったため、その後zoomに移行した。

zoomのよいところはいくつかある。まず第一に、音声品質が安定していることだ。オンライン・ミーティングアプリは様々な要因で質が劣化するが、zoom本体の問題で音声が途切れたり品質が悪化するということがほとんどない。多くの問題はクライアントサイドの回線や機材の問題で起こることが多く、これらは設定の工夫で解消できるので、使って慣れるうちに安定させることができる。

第二に、アプリがそこそこ使いやすいということだ。ミーティングで重視したいのは画面共有機能だ。zoomはこれが安定しているし、困ったことも問題が発生したこともない(Macintoshユーザが時々ハマっているのを見かけるが、どうしてあげたらいいのかさっぱりわからない)。

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おじいちゃんの遺言でApple製品は使わない

自分はApple製のコンピュータはひとつも持っていない。コンピュータを触るようになってから大分経つが、自分で買って所有したことのあるApple製品は1台もない。こういうと、自分のことをよく知らない人には驚かれる。現代においてApple製品をまったく持たずにいるエンジニアがいるのか? そういう場合は「おじいちゃんの遺言で、Apple製品は使わないことにしている」と言ってごまかしている。

が、いつまでもこの話を逃げているわけにもいかないので、なんでAppleが嫌いなのかという話を、ちょっとまとめておきたい。

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誰がゴミ穴を掘るか — チームとリーダーシップ

35年前、自分はボーイスカウトだった。いきなり脱線だがボーイスカウトというのは死ぬまでスカウトという誓いがあるので、「だった」というのは実は間違いということになる。だが、現在自分はスカウト活動は何もしていないので「だった」ということにさせていただく。ボーイスカウトというのは小学校6年生から中学生までの4学年に渡っていろいろな少年たちが集まっていろいろな活動をする団体だ。最近はどうだか知らないが、ボーイスカウトは軍隊的な組織をモデルに作られている。つまりカーキ色の制服を着て、6、7人ぐらいの班に分けられ、班長と次長が任命される。班長が班のリーダーだ。班が4から8ほど集まって隊が形作られる。自分はベビーブーマーなので、それはそれはたくさんの隊があった。昔はボーイスカウトは人気があったのだ。班長を束ねるのは隊長ということになるが、これは大人がやる。隊長以外にも多くのボランティアや保護者のサポートがある。指導者にはボーイスカウト連盟の研修を必要とする役職もあったりして、それはそれで結構大変だが、まあそれはおいとこう。本稿で紹介したいのはボーイスカウトの班の話だ。

1962年当時の親父の職場(本文とは関係ありません)
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